京阪電車ファミリーレールフェア2012。スケジュールが調整できたので行ってきました。
ファミリーレールフェア エントランス
ぞろぞろとご近所さんとか、子供連れのご家族とか、鉄とか(笑)が入場してゆきます。
入り口でパンフレットをもらい、会場内のイベント類を確認してお目当ての場所へ向かいます。
会場は10時からとリリースが出ていたのですが、それ以前の時間で既に開場しており、入場できました。もちろん、各所のイベントはすでに開始されています。
洗車でGo!
電車でDでは無い
車両を洗浄する洗車機を通る体験乗車。結構人気ですので朝一番の便で乗車しました。
洗車される車両はずっと同じ車両を運用しているので、他の車両に比べてピカピカになるのは間違い無さそうです。通常の洗浄では1回で2000Lほどの水を使うとか。風呂桶10杯分ぐらいと考えるとそれほどでもという感じです。
体験乗車ですので車内に乗客を乗せたまま洗車機を通過し、巨大ブラシで洗浄される車両を内側から見ることができます。
洗車機通過中
通過中の車内
当然ですが、窓は全部閉めてくださいと発車前のアナウンスがあります。ちょっとでも開いていると多分、車内は相当水浸しになります。写真のように巨大ブラシが回転して、凄まじい水量で洗車されてゆきます。
洗車機を通過すると一度バックしてピットへ向かいピット内に入ってから最初の乗車位置までスイッチバックして乗車終了。ドアの開閉は昇降階段を付けた3カ所だけですので、担当職員がドアコックを使って開閉を行っていました。
運転士は君だ、車掌は僕だ
行き先表示が「深夜急行」である
こちらは整理券を入手する必要があるイベント。運転台に座って各種機器を操作することができます。実際に運行は出来ませんけどね。
子供たちに大人気なため整理券制になっていますが、この整理券をもらうために開場直後から長蛇の列ができており、毎年見送っています。まあ、いまさら運転台に座ってマスコン操作したいかと聞かれると、そんな事も無いので(笑)。
電車と力くらべ綱引き大会
こちらは幼稚園ぐらいの子供たちに大人気の綱引き。
電車の先頭車両を綱引き競技の綱を使って力を合わせて引っぱり動かしてしまおうというイベント。写真に写っている子供たちでは当然ながら動くはずは無いので、後方で力持ちの職員たちが頑張って引っ張って動かします(写真では青い作業服の方)。
動き始めるとブレーキをかけて停止し、参加者交代。列車は元位置まで引き戻されて次の組までスタンバイです。先頭車両の顔ですが、毎年微妙に違うような気がします(いや、確かに違います。先年のものはこちら)。
レールの上を走る自動車
作業者を荷台に乗車してレール上を走行するイベント。
これも子供に大人気。というか、乗っている子供の写真を撮るためのお父さん・お母さんたちの方が主たる参加者かも(笑)。
約100m程度の軌道上を前進・後退して往復します。荷台の保護材がかなりがっつり付けられており、安全優先だとは思いますがちょっと大げさな印象です。
クレーン吊り上げ
車庫内の大型クレーンを使って車両を持ち上げて移動する実演をします。
吊り具が下りて、列車に掛けられるまでは全然ダウナーな雰囲気なのですが、いざ持ち上がると低く「おぉぉ〜」というどよめきがおきます。実運用ではそれほど高く持ち上げる事は頻繁にないと思いますが、かなり高く持ち上げてとなりの馬に置き直されます。
京阪電車のファミリーレールフェアではピット内に入って列車の裏側を見るコースがありませんので、唯一列車の裏側をたっぷり見る事ができます。
クレーンは二基使い、27トンの荷揚げ能力があります。
マルチプルタイタンパー実演
愛称「まるたん」である
たいたんぱあ君です。いや、実物ですけど。
バラスト軌道の道床を突き固めてレールの高さ調整や左右方向の歪み補正を行う保線用の機械です。自力走行でき車輪も付いているのですが列車扱いではないという不遇な車両。
車両はオーストリアのプラッサー&トイラー社のもので、日本でもかなりのシェアで利用されています。関西私鉄ではこの京阪以外にも阪急、阪神、山陽電鉄、大阪市交通局、近鉄なども導入しており総なめ状態です。
実演で突き固め動作をすると地響きが発生して周囲に振動が伝わり、地面が揺れます。この装置が動く時は沿線の家屋にお知らせが入るのもうなずけます。
溶断装置
トレース部
板厚50mmまで溶断することができ、光学的倣い装置が付いていて原稿のアウトライン通りに1/1スケールで溶断ヘッドが移動してワークを切り抜く事ができます。デモでは6mmの鉄板の加工を行っていましたが、するすると想像以上の速度で加工が進みびっくりしました。
運転操作体験
運転台に付いているマスコン・ブレーキなどと速度計およびブレーキ圧力計がついた装置を操作体験することができます。速度計もちゃんと加速とともに回りますし、ブレーキもレバー位置に合わせてブレーキ圧が変わる本格派。
本物の運転台と異なり、マスコンのノッチ位置等が表示される親切設計。たぶん研修用か試験用の装置かなにかのものだと思うのですが。
こちらは一定時間でアラームが鳴り(たぶんキッチンタイマー)次の人に交代となります。当然ですが子供がたくさん並んでおり、今回は大きいお友達は見かけませんでした。
車両扉開閉体験
車掌の操作する扉の開閉装置と再開閉ボタンを操作して実際の扉の開閉を操作体験することができます。
再開閉ボタンは閉まりかけの扉を一旦開ける動作をするためのボタンで、危ないのでやってはいけませんが駆け込み乗車してくる乗客や扉に荷物が挟まったりした場合にちょっとだけ開ける動作をするためのボタンです。開閉ボタンとちがい、押している間だけ扉が開く動作になります。
通常の扉開閉ボタン、以外と操作に力が必要ですよ。
パンタグラフ上下体験
空圧で上下するパンタグラフを操作体験することができます。
こちらのブースでは通常のダイヤモンド型パンタグラフと、新型車両に付けられる事の多い片持ちパンタグラフの両方が置いてありました。
踏切・信号操作体験
踏切遮断棒の上げ下げ、踏切警報機の鳴動、信号などの電気操作を体験することができます。これまた子供たちに大人気のようで、長蛇の列が出来ていました。写真には写っていませんが、この左側にさらに列車の停車・通過表示器がありそちらの操作も体験できます。
電気回路操作体験
先の単純なレバー操作だけではなく、実際の車両に電車回路試験装置をつないで操作卓のレバー類を操作する事で、列車の床下に納められている各種運行機器がどのように動くかを操作・実演しています。
操作はなぜかかなり旧型の装置でした。多分先の操作体験でワンハンドルと現行のツーハンドルがありましたので、こちらはさらに前の試験用操作卓を使用していたのではないでしょうか。
ざっと当日のイベント類をご紹介しました。
車両類などは次の記事でご紹介したいと思います。
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