JR貨物フェスティバル

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 数年ぶりに行ってみました、広島車両所の公開イベント。

エントランス
 第19回 JR貨物フェスティバル 広島車両所公開
 会場エントランス

 開場当日の朝方に雨が降ったようで、路面は濡れ気味ですが晴れ間も見えそこそこの人出です。行った当人が言うのもなんですが、大阪からわざわざ広島まで行って見に行こうとするその情熱には頭が下がります。いや、行きの列車にそれらしき人が多数いたからなのですがね。

部品販売
 鉄道部品販売コーナー
 プレート一枚二十五万円というのも

 マニア垂涎の機番プレートなど多数。今回は廃車にしたものを貯めていたのか、この一年に廃車する車両が多かったのかかなり機番プレートが出ていました。
 以前に紹介したEF65 57(茶釜)が廃車になったのを始め、順次廃車されてEF210などに切り替えられている旧型のEF65、EF66、EF81などが多数出品されていました。この即売会は最近流行の値段をつり上げるオークションによる入札方式ではなく、すでに値段付けされているものを購入エントリーしてそのエントリー者の中から抽選するという良心的なシステムです。
 ただし、あんな重いもの手で持って帰るのは無理だと思うので発送で持ち帰りでしょう。いや、ど根性で持って帰る人もいたのかもしれません。

ヘッドマーク
 撮影用ヘッドマーク
 イベント用のレプリカで本物では無い

 私にとってはもう、間違い探しのレベルの感覚なのですが、ヘッドマークをとっかえひっかえするとその度に同じ車両を撮影する人たちが多数(苦笑)。実際にその車両が着ける事はないはずのヘッドマークも取り付けられたりしていて、どうしたものかと。まあ、お祭りのアトラクションとして考えるとファンサービスで良いのではないでしょうか。
 特製ヘッドマークですが今回はちょっとおとなしめです。「北斗星」みたいな「貨物祭」のほか、「かもめ」ではない「かもつ」は3つに増殖。中段右端は判りにくいと思いますがカモメの背中にJRFのコンテナを背負っているバージョンがあります。もう、完全に遊んでます。

EB66
 EB66 1

 イベント用車両で乗客を乗せて100mほどの軌道上を往復しています。1回あたりの人数がそこそこ乗れる事からけっこうはけるらしく、乗車待ちの列は長いのですがどんどん延びる事はありませんでした。牽引しているのは入替機で、バックの際は運転手の方は車のバックと同じように頭を後方向きにして進行していました。ちゃんと停止位置で停まるのはさすがに上手いものです。

クレーン実演
 クレーン実演

 車両クレーンを使って機関車を持ち上げて移動するというイベント。どこの車両工場でもメインイベントと言ってよいでしょう。どう見ても重たそうな鉄の塊とも思える機関車が持ち上がると、さすがの迫力で「おぉ〜」というどよめきが起こるのはお約束です。
 機関車の場合は吊り具で引っ掛けるのではなく、機関車自体に吊り具が内蔵されており、それを引き出してワイヤロープで引っ掛けるだけという構造。こちらの工場内では2基のクレーンを同期運転するのではなく、二人の操縦者が協調して運転するという難易度が高そうな現場です。いや、毎日されている事とは言え、これまた上手いものです。

新型機関車運転室公開
 新型機関車運転室公開

 順番待ちの列が一番長い運転室公開。今回の公開車両は新型機関車であるEF510が使われていました。新型とはいえJR東日本では500番台が新たに製造されているのでちょっと前の新型機関車と言えなくもありません。本当の公開予定は最新の新型機関車であるEF210-301だったのではないかと思ったり。
 子供(親子連れ)の並ぶ率が高いのですが、一部マニアが運転室の写真を撮りまくりでなかなか退室せず、順番が進まないという情景も見られました。ほんとにもう、です。

エスター号
 エスター号

 いわゆるミニ列車を運転、乗車体験がありました。
 ループラインではなく直線路の往復とちょっと残念な運行でしたが、会場の隅の方での設営にもかかわらず人気があり、かなり列を作って乗車待ちの人たちがいました。
 こちらは電動ではなく内燃機関で運行するミニ列車で、けっこう迫力のあるエンジン音を立てて走っていました。このミニ列車のエスター号、他の非鉄道系イベントで出てくる時は有料で乗車の事が多いらしいのですが、さすがにJR貨物のイベントでは無料で乗車です。

鉄道博物館内部
 鉄道博物館内部

 こっそり併設されている鉄道博物館ですが、中には全国の鉄道工場の銘板が展示されているほか、ジオラマやヘッドマークの他、マスターコントローラやブレーキコントローラなどが静かに展示されていました。当日はすごい人出でギュウギュウですが、このイベント以外だとかなりひっそりとしているのではないでしょうか。

オマケ

珪砂
 滑り止めの砂(珪砂)

 蒸気機関車からの歴史のある空転や滑走止めの手法が砂を撒く事です。現在の高速列車である新幹線でも線路と車輪の隙間に砂を吹き付けながら運用しています。
 片隅に砂箱に入れるための砂がセメント袋のごとく積み上げられていました。一袋30kgありますが、この一袋でどれぐらいの走行距離を運用できるのでしょうか。

 展示車両などの記事に付いては後続の記事にてご紹介したいと思います。

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このページは、なんぎが2012年10月28日 22:00に書いたブログ記事です。

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