オーディオキット製作体験会

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 ちょっと滞っている物を放置して(苦笑)気分転換で違う物を作ります。

製作会会場
 製作会会場 共立電子産業本社1F セミナー室

会場の様子
 会場の様子

 とにかく寒い。その寒い中、みなさんモクモクと製作するために来場されます。
 例によって満員御礼状態。組み立て作業で部品や部材を並べるため、3人掛けの机に2人掛けぐらいがちょうど良いのですが、この日は間を詰めてほぼ3人掛けの状態。

 製作物は様々。恒例のフルデジタルアンプキットを製作される方のほか、今回は電源を製作される方が多かったのが印象的です。通常のEIコアトランスでかなりゴツい目のトランスを使ったガッツリの方の他、トロイダルコアのトランスで共立おすすめコースで製作される方など、どういう訳か数人の方が電源を製作していらっしゃいました。
 汎用で使うための電源だったり、デジタルアンプのリニア電源だったりと、目的も様々ですが、筐体加工が一番のネックなのでかなり機械加工音が会場内で聴こえています。
 キーコ・キーコとかグワングワンとかガリガリと、ちょっと賑やかです。

 今回はデジットスタッフの方の力作が登場。

DACユニット
 CS4398 DACユニット

 ベースはWonderPureのWP-9193DAC基板。
 なぜ基板と明記したかというと、搭載しているDACであるPCM1793をひっぺがし、使っているのはDAIのDIR9001と出力のオペアンプのブロックのみ。完成品基板から入出力の全てのコネクタも取り外され、電解コンデンサもJovialに換装。ほぼ原型をとどめていません。
 ここからデジットの高精度クロックやサンプルレート変換などの独立基板群を用いて192kHzまでアップサンプリングした後、別付けのDAC基板上で24bit/192kHz対応・120dBダイナミックレンジであるCIRRUS LOGICのCS4398で平衡出力のアナログ信号にした後WP-9193DAC基板上のオペアンプに戻してオーディオ出力としています。オペアンプももちろん換装済みでMUSES 02を使うという徹底ぶり。
 電源オン時の出力切り離しや入力切り替えなどの制御にAVRを用いているのですが、制御信号はすべてフォトカプラで絶縁するというこだわり。もちろん電源もオーディオ系とマイコン系は分離。情報表示には青色のOLEDキャラクターディスプレイを使っています。さらに筐体が美しく、市販品に負けない雰囲気を醸し出しています。

 仕事から帰っての自作時間を都合付けるためかなり苦労されたそうで、完成までに半年以上を費やしています。もう、その情熱だけで頭が下がります。

 今回は参加者の方々の年齢層がかなり高めだったのが印象に残りました。
 みなさん、臆せずバリバリ製作していらっしゃいます。作る物もデジタルオーディオだったり、スピーカーだったりと思い思いの製作をされていらっしゃいました。
 配偶者の方のためにラジオの音をもっと良く聴こえる様にしたいとのことで、LM4881を使ったヘッドホンアンプを製作の方。ヘッドホンアンプを通した音にかなり感動されていました。
 中にはエフェクターを製作されている方もいらっしゃり、音源持参で参加という強者も(笑)。

 他の製作をされている方が先般デジットで販売された8cmフルレンジスピーカー(twitpic記事はこちら)を使ってスピーカユニットを作成してらっしゃいました。何の箱かはお伺いしていないのですが、桐箱センターにスピーカーユニットを装着。どんな音を出すのか気になる所です。

 今回は加工系の製作が多く、作業台の清掃など大変だったと思います。
 いつもお世話になっているデジットの方々に、この場を借りて御礼申し上げます。

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このページは、なんぎが2013年2月24日 19:00に書いたブログ記事です。

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