職場で使うためにもう一台製作しました。
LM4881ヘッドフォンアンプ(2代目)
前回製作して、かなり満足できたので味を占めて職場でも使っていたのですが、出社してポケットからアンプ出してケーブルを外して接続し直しし、退出する時に作業環境からアンプを外して繋ぎ直してポケットに入れて持ち出す、という動作が煩わしくなってきたので繋ぎ直さず使い続ける事ができる様にもう一台製作することにしました。
今回は持ち運びする事は基本的に無いので、入出力端子の間隔も寸法的余裕も大きめにしたり、電源スイッチもしっかりしたトグルスイッチにし、さらに電池交換のための電池ボックスへのアクセスが簡単なケースに組み込むことにしました。
ケース内の様子
ケースはちょっと奮発してタカチのLC-135M2(単3×2)にて製作。基板はパネル部品との干渉があるため切り欠き加工が容易なベーク基板で実装しました。いつも使うガラスエポキシ基板に比べると簡単に割れるので加工が容易な反面、気を遣います。
基板はこのヘッドホンアンプの特徴でもあり、実装部品が少なくスカスカですので、ケースを流用して違うヘッドホンアンプを組み込む事も想定して、今回は基板を分離できる様に入出力を全てを日圧のXHコネクタにしました。
ケースにはUM-3x2の電池ボックスが内蔵で、当たり前ですが+とーしか出ていません。このヘッドホンアンプの回路は両電源的使い方をするため、中点電位となる1本目と2本目の電池の接続部分から導線を引き出す必要があります。電池ボックスの底に穴をあけ、2本の電池電極の連結電極にハンダ付けで中点電位の導線を引き出しました。
基板周りの様子
デバイスはDIPパッケージのLM4881NではなくSOPパッケージのLM4881M。秋月のSOP-DIP変換基板に実装して両ピンヘッダで丸ピンコネクタに装着しました。なぜSOPなのかというと、単にデバイス購入時の金額が安かったから(苦笑)です。変換基板に両ピンヘッダを足してもそこそこの金額で抑えられました。
デカップリングコンデンサにOS-CON SEPC 2.5V/2700μFは変わらずですが、ゲインを決める入力抵抗を前回の金属プレート抵抗であるニッコームからDALEのCMF-55に変更。さらにパスコンとして0.1μFのフィルムコンデンサを追加してみます。
さらに今回は据え置きで電池交換にそれほど危機感がないためパイロットLEDを追加。1kΩで点灯させているので2mAぐらいしか流れていないと思うのですが、超高輝度LEDはそれでも明るすぎます。3kΩぐらいでも点灯するのではないかと思えるくらい。
組み上げてみて古い製作アンプと聴き比べしますと、やはり微妙に音が違う。ニッコームの前作に比べるとちょっとソフトな音になりました。この単純すぎるヘッドホンアンプは部品による音の出方の影響がすぐ出てくるようです。
とりあえず100時間ぐらいエージングしてから、旧作とまた聴き比べしてみようと思います。
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